大阪市学童保育連絡協議会

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日本の学童ほいく誌 5月号紹介

P2125の “共に育て共に育つ学童保育づくりを大切に”

 ほいく誌の記事の中で、コロナ禍前まではたくさんの行事活動を行えていて保護者企画もあったが、コロナ禍に入り全てがストップしてしまった。「子どもの顔と名前が一致しない」「大変なこともあったが楽しかった」との声が、保護者から多く聞こえてくるようになったので、感染症対策をしながら“今できることを少しずつやっていこう!”と保護者・指導員が協力して再出発することができ、父母会では1人一言タイムを設けたり、少人数でのディスカッションをしたりした。
 話が盛り上がりすぎて、父母会が終了しても立ち話をしたりと保護者同士の関わりが少しずつ戻ってきた。
 ある行事で、子どもたちが保育中に行っているレクを保護者の皆さんにもしてもらった時には「こんなに楽しいことをしているんですね!」「いつも子どもが仲良くしている子の保護者と話せてよかったです」などの声が聞かれ、保育に対して興味関心を抱いている保護者、学童保育が子どもにとってよりよい場であってほしいと願う保護者が大勢いるのだと感じた。その言葉を聞いて改めて自施設の良さを感じ、もっと頑張ろうと思えた。
私の願いは、、、
 ・卒所時に子どもと保護者が「ここを選んでよかった、通ってきてよかった」と思ってもらえること。
 ・ふとした時に遊びに来れる場所、戻ってこられる場所になれること。
だから同じような思いを抱いてくれる指導員仲間を増やしていき、支えてくださっている保護者の皆さんに感謝し、私自身も保護者会を支えながら”共に育て、共に育つ学童保育づくり“を目指していきたい。

と書かれていました。
 コロナで何もかもがストップしてしまったけれど、保護者と指導員でできることをやっていこう!と一致がとれて一緒に一歩ずつ進めていけたこと、父母会で交流を工夫したことによって保護者同士の関わりが豊かになったこと、そして保育に対しての興味関心を持ってもらえたこと。という文章を読んで、とても心が温まり互いに支えて共に育つ学童って本当に素敵だなと思いました。
 コロナで学童保育が大変でしんどかった時期には、私はまだ学童で働いていなかったので正直コロナの時の学童の雰囲気と今を比較する事はできません。ただ、今の子どもたちを見ていると表情の大切さ、おやつを食べながらの日常生活の大切さ、思いっきり遊ぶ大切さなどを大いに感じます。伸び伸びイキイキした生活がまたガラッと変わるときがくるかもしれませんが、この大切さは絶対に忘れてはいけないし、奪ってもいけないと強く思います。
 今できることは、今いる子どもたちとどう今を過ごすかを考えることなので、1日1日を大切に充実した学童生活を子どもたちと一緒に作っていきたいです。

ここからは、私の学童の指導員と保護者のエピソードです。
 指導員間の打ち合わせで、「今年度から生活の流れを見直そう! でも保護者の皆さんにも “実際に子どもになりきって体験してもらって” ご意見ご理解いただきたいよなあ〜」と話し合いをした結果、3月の父母会で保育体験会をひらきました。
 主に長期保育8:00〜19:30までの1日の流れ、当番活動の役割確認をしました。我が子になりきるのがちょっと恥ずかしそうな保護者さんもいれば、完全になりきっている保護者さんもいてワイワイしながら体験してもらいました。そこでは、「これは子どもたちにとって大切やね、やってみていいんじゃない」という意見や「これは子どもらにはしんどいで」といった意見もありました。実際に体験、交流してもらって子どもの立場に立って率直な意見をくださりました。
その交流をみて、「すごく支えてくださる、見守ってくださる温かい保護者の皆さんだな」と、とても私の学童の良さに気づくことができました。「子どもたちにとって」を保護者の皆さん、指導員で深められたすごく貴重な時間だったと振り返ります。
 
 日本の学童ほいく誌を読んで、これからも「子どもたちにとって」を周りにいる大人で深めていきたいと改めて思いました。

指導員