大阪市学童保育連絡協議会

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大阪学童保育研究集会2021 開催しました

 2021年6月27日(日)「第52回大阪学童保育研究集会」が、クレオ大阪をメイン会場として、府下各地のサテライト会場と個人参加者をオンラインでつないで開催されました。

 例年は府下の1カ所に会場をお借りして開催してきたしたが、今回はコロナの中での開催ということで、オンライン併用での開催となりました。大阪市内の学童からも120名を超える参加、府下全体で620名の参加があり大成功に終わりました。

 「コロナ流行のもとで 子どもの権利・育ちを考える ~ネット社会の広がりと遊び・学び・生活」をテーマに、弁護士・保護者・指導員・学童っ子OB(大学生)の4者のシンポジウムを行い、それぞれの立場から見えるコロナ過での子どもの姿やかかわり方などが話され、とても学びの深い時間となりました。

以下、参加者の感想です。

 

参加指導員 

 集会前日が父母会総会で、指導員より「学童保育での生活を考えるうえで」という資料を配布しました。新型コロナウイルス感染症の影響も受け、よりいっそう子どもたちの「3つの間(時間・空間・仲間)」が奪われつつあるなと痛感していました。また、子どもたちの権利(子どもの権利条約)の観点からも、大人たちが子どもたちを真ん中に置いて、考え合う事が求められていると感じていました。

 大阪研当日は、新型コロナウイルス対策を優先する中でどこかモヤモヤとした1年ちょっとを過ごしてきましたが、シンポジウム形式で「保護者の不安や心配と、でもどこかで学童保育を期待している思い」「OBの方が学童っ子時代を振り返り、現況の悩みや葛藤もしつつ学童っ子時代の経験を糧に今を生きている姿」「指導員が大事にしたい事を行政とも関わってつくりあげていること」「弁護士の方からは「人権って子どもにもあるんだよ」とわかりやすく説明していただいた事」、それらをコーディネーターの代田先生がまとめてくださり、やはり感染対策も大事だけれども、合わせて子どもの権利も大事だな。と改めて学び直せる機会となりましたし、自学童の職員間でまとめた資料『学童保育の生活を考えるうえで』にも確証を得られたように感じます。また、今日までの準備からリハーサル、機器を取り扱う事務局の皆さんがとても大変だったと思います。ありがとうございました。

 大阪研後日には、ご参加された保護者の皆さんからご感想を聞かせていただき、みんなで子育てをする事の大事さも改めて感じました。

                              

参加保護者

  初めて大阪研に参加させていただきました。シンポジウムでは、保護者、指導員、OBの方が、それぞれの立場でどのようにコロナ禍を乗り越えてこられたのかがわかりました。

 コロナ禍の生活は子どもから学びや遊びの機会と場所を奪ったのだ、という現実を改めて考えた時にとても衝撃を受けました。子どもの権利というと難しいですが、ふだん子どものため、と思って自分がしている行動や言動は、本当に子どものためなのかな? それって、「私の・親の・大人」の都合じゃないのかな?と、自分自身に問いかけることの大切さに気がつきました。そして、子どもたちみんなが幸せを感じながら成長していってほしいなぁと感じました。

 

参加保護者 

 一年生と五年生の男の子の保護者です。大阪研は3回目の参加でした。

 今回は、保護者と指導員さんと一緒に、学童からzoomで参加しました。オープニング動画では、いつもと変わらない子どもたちの笑顔がありました。コロナで思うようにいかなかった毎日も、子どもたちが笑顔を絶やしていなかったことに心が打たれました。

 司会の指導員さんが、各サテライト会場を中継してくださり、離れていても同じ思いなんだ。と学童のつながりを感じることができました。

 シンポジウムでは、学童OBの大学生の方が学童時代を振り返ってお話しくださいました。まず学童時代を鮮明に記憶していることに驚きました。また、その時の経験をクリエイティブな経験だったと良い経験として振り返っておられて、自分の子どもたちにもそうであってほしいと願いました。

 来年度はみんなでワイワイ集まれたら、どんなに楽しいだろうと期待に胸を膨らませています。さまざまなイベントが中止になる中、諦めずに新しい形での大阪研実施に向けてご準備いただいた方々には心より感謝申し上げます。

第52回大阪研ニュース