大阪市学童保育連絡協議会

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ポケモンGOではなく、学童保育へ Let’s GO

今、「ポケモンGO」なるものが、ものすごい勢いで、爆発的に流行り始めています。「ポケモンGO」のあそび文化としての最大の特徴は、子どもたちは、もちろんのこと、大人までも、楽しく遊ばせてくれることです。その一方で、「ポケモンGO」を「歩きスマホ」で楽しむことへの危険性がかなりのレベルで告知されており、「立ち止まって利用」することが呼びかけられています。もちろん、このことは、「ポケモンGO」というあそびの大きな問題点と言えます。

同時に、これだけ、爆発的に流行り始めている「ポケモンGO」の子どものあそび文化としての値打ちをしっかりとおさえておく必要があります。それは、一言で言うなら、先に記したように、「ポケモンGO」は、楽しく遊ばせてくれるあそびだということです。

子どもたちが我がものにしていくいろんなあそびの中で、1つや2つくらいは、楽しく遊ばせてもらえるあそびがあっても、いいのでしょう。たくさんの日、たくさんの時間、遊ぶ。その中で、たまには、そんな流れのあそびに親しむことがあっても、いいのでしょう。でもでも、子どもたちが、「ポケモンGO」のような受身的なあそびの世界にのめり込んでしまうとしたら、それは、とても心配なことです。もし、「ポケモンGO」が子どものあそび文化の1つとして、仲間入りするとしたら、たくさ~ん遊ぶあそびの中のその中のひとつとなることが大切だと私は思います。「立ち止まって利用」することを前提としながら・・・。

「あそびとは、おもしろさや楽しさを追及する能動的な活動」(神田英雄「幼児とあそび」64頁労働旬報社 1994年)です。あそびは、子どもの発達にとって、とても大切な活動です。

学童保育の生活の中で、大切にしているあそびの世界、それは、子どもたちが楽しく遊ばせてもらうような世界ではありません。子どもたちが仲間を集め、自分達の力で、楽しいあそびの世界を創り出していく。学童保育では、子どもたちが、そんなあそびの世界を生み出していくことを大切にしています。それは、文字通り能動的なあそびの世界です。自然に親しむ遊び、ごっこ遊び、工作遊び、技を競い合う遊び、そして、ルールのある遊び・・・。学童保育では、子どもたちは、いろんなあそびに親しんでいます。

「あそびを知らない」「遊べない」と言われる今日の子どもたちも、学童保育での放課後の生活、あるいは、夏休みなどの長期休みでの生活を通して、少しずつ、少しずつ、そんな頼もしいあそびっ子に育ってきています。私は、子どもたちが、放課後や夏休みなどに、学童保育で過ごせること、それは、とても素晴らしいことだと思っています。

 さあ、子どもたち。今日も、たくさんの友だちと一緒に、楽しい楽しいあそびの世界を創り出そう。

学童保育へ Let’s GO!

指導員Fより