大阪市学童保育連絡協議会
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日本の学童ほいく誌 9月号紹介

 9月号の特集のテーマは『仲間と共に育ちあう-障害のある子と学童保育』でした。

 仲間と共に育ちあうというテーマは、障害のある子だけでなく健常児にも、そして学童保育の生活づくり集団作りでも大切にされる視点です。子どもと指導員との関係性も『教える側=指導員』『教えられる側=子ども』という縦軸の関係性ではなく横並びの関係性を重視してきました。

 そういう点で、今月号のタイトル『ちいちゃんと、たくさんの関りの中で』を拝見して改めて上記した視点の大切さを振り返りました。

 愛知県名古屋市の学童保育所の報告です。「健常児とたくさん関わってほしい」と言う保護者の願いから、元々一つの学童から放課後等ディサービスが生まれ支援の単位も増えて、充実した内容が報告されています。A保育所、B保育所、放課後等ディサービスひっくるめて、学童の子どもたちです。

 その中でちーちゃんという子どもを中心に指導員や仲間の関りの報告ですが情景が浮かび上がってきます。ちーちゃんは全盲で学童として受け入れるのは初めてです。隣接していた保育所時代からちーちゃんの姿を幾度となく見ていたようです。「笑うとほっぺたがふくらんで、上を向くとお日様の光が義眼にキラッと光る、とてもかわいらしい女の子でした」と記されています。その一文だけでも指導員のまなざしの優しさを感じ、ぐっと引き寄せられてしまいました。読み進める中、ちーちゃんは指導員とおしゃべりをしたりのんびり過ごすのですが、ある時期から指導員をひっかくようになったようです。その都度指導員は「痛い」ことや「お口で言おう」と言うのですが一時期は収まりますが繰り返されます。指導員はいろいろ振り返りながら、その訴えを「しなければならない事が多い時期」と見出し、指導員間で共有するのです。「ああ、ちいちゃんごめん。私たちがするべきだったのは、痛いことを伝えることでも、ひっかかないように諭すことでもなかったよね。ちいちゃん、毎日大変だよね、という共感だったよね。指導員みんなで反省しました」と記されています。

 子どもを真ん中に据え、いろいろな視点から謙虚に子どもから学ぶと言うことが貫かれていて、子どもを見る目が子どもの課題に陥りやすいだけに、ゆとりをもって共感できる指導員でありたいと改めて思いました。サブタイトルには『ちいちゃんが教えてくれたこと』としてや、仲間との関わり合いでは、おねだりという音を発するあそびのなかで、目の見えないちーちゃんにとって「人との楽しいつながり」として描かれています。サブタイトルも『さまざまなことを感じとりあって』としてる点も素晴らしく感じました。

学童保育指導員